世界の皆様、埼玉からこんにちは。Captain Tabbyです。
年明けから連日、世界一面積の広い某国からリファラスパムのアクセスが止まりません。こんなしょぼいサイトにまで手を掛けなくてもいいのに…… アクセス解析にいちいち除外フィルタを掛けるのも結構めんどくさいんですよ。早いところGoogleさんがリファラスパム対策を進めてくれることを祈るばかりです。
さてさて、今日はまだギリギリ松の内の1月6日ですが、皆様今日は何の日かご存知ですか?
小寒? 寒の入り? それも正解ですが、西洋かぶれのお答えをしますと、今日はキリスト教のエピファニー(公現祭)という祭日です。
え? 知らない? 安心してください。Captain Tabbyも今年初めて知りました。
Google先生に訊いてみたところ、
「エピファニー(公現祭)はキリスト教の祝日。イエス・キリストがこの世に人として誕生したことを知った東方の三博士(キリスト教徒ではない異教の占星術師)が、幼子のイエス・キリストのもとへ誕生を祝福しにやってきた日である」
とのことでした。要するに、エピファニーはイエス・キリストの誕生日の連続にある祝日なんですね。その証拠にヨーロッパではクリスマスの飾りつけをエピファニーまで続けるんだそうです。これって日本の「お正月飾りは1月7日の松の内明けまで」によく似ていますよね。
そして、日本人が1月7日に食べる七草粥のように、ヨーロッパでもエピファニーの日に食べるものがあるんです!
それがこれ。
ガレットデロワ(Galette des rois)です!
中にアーモンドクリームをたっぷり詰めて焼き上げた素朴なパイです。おフランスではエピファニーに家族でこのパイを食べるんですよ〜。
最近日本でもこのガレットデロワがフランス菓子やパンのお店で売られるようになり、「キリスト教徒じゃないし由来は知らんが毎年色んな店のガレットデロワを食べまくる」というマニア層まで発生しています。
この画像は『UN GRAND PAS アングランパ』のガレットデロワなのですが、見るからにパリパリサクサクでおいしそうでしょ?
ええ。めっちゃおいしいです!
こちらがカットしたピース。1ホール直径20cmくらいの大きさなので、4人で食べてたっぷり満足、6人で食べるともうちょっと食べたいなくらいのボリュームだと思います。我が家は4人でぺろりといただきました。
本当にいつもすごいなーと感心するんですけど、『UN GRAND PAS アングランパ』のパイ生地って見事なほどきれいに層が整ってますよね。この断面から見えるパイ層のきれいなこと。焼き具合が均等というか、トップもボトムもどこを食べてもサックサクですよ。いつものごとく上質なバターたっぷりのパイ生地は食感だけでなく味も風味も最高です。
あー、本当に大好きだ!
そして中のアーモンドクリームのフィリングもほろほろっとした食感がまるでスイートポテトのよう。甘過ぎず、風味も良くてホントにおいしかったです!
それに『UN GRAND PAS アングランパ』のガレットデロワは見た目もかわいいんですよね~。まるで『魔女の宅急便』に出てくるニシンのパイ! この素朴さがたまりません。私は今年初めてガレットデロワを食べたのですが、確かにおいしいお菓子でした。
……でも、本当においしいとは思いますけど、おそらく味だけで言ったらアップルパイやチェリーパイの方がファンも多そうじゃないですか? ガレットデロワは売ってる時期も短いですし。
ケーキを食べてクリスマスを祝った数日後には神社へ初詣に行くイベント好きの日本人とは言え、これほどまでにガレットデロワに惹き付けられてしまう理由。それは当然このイベント感と味だけではありません。
ガレットデロワは秘密の宝物が詰まったパイなんです。
この記事を読んでくださるおしゃれピーポーな皆様なら当然!ご存知かもしれませんね~。
その秘密の宝物の正体はフェーブ(fève)。
ガレットデロワを焼くときにはフィリングの中にフェーブという小さな陶器の人形をひとつだけ隠します。そして、切り分けたパイのピースの中からフェーブを探し当てるのがガレットデロワを食べるときの一大イベントなんです。
しかも。
フェーブを当てた人は「その日一日王様」権&「1年間ラッキー」の幸福が与えられます!
1枚目の画像を見返してみてください。王冠が一緒に写ってるでしょ? あれはフェーブをあてた王様がかぶる王冠なんです。
王様になれて1年間ラッキーで王冠までかぶれるって、これは意地でもフェーブ当てたいですよね! このフェーブをコレクションしている人も多くて、集めるために何個もガレットデロワを買っちゃうんだそうです。
私もめっちゃ気合を入れてフェーブ当てに挑んだんですけど、邪念が強かったせいか見事にハズレました…… 王位についたのはこのガレットデロワを買ってきてくれた妹。順当な結果です。王様は「焼きそばパンとカフェラッテ買ってこいよー」とのたまっておられました。
で。
『UN GRAND PAS アングランパ』のガレットデロワに入っていたフェーブ、皆様気になりますよね?
キリスト教のお祭りに出てくるものだから、マリア様かな? 天使かな?
正解はこちらです!
はい、おじさんです。
ルイージじゃありません。葡萄を収穫するワイン農家のおじさんです。
こういうパターンもありなんですね……
しかもこのフェーブ、よく見るとサン・テミリオン(Saint-Émilion)って書いてあるんです。よく知らないのでパイを食べながらサン・テミリオンをググってみたのですが、どうやらこのおじさんはボルドーワインの銘産地として有目なサン・テミリオンのワイン農家らしいです。
Wikipediaによるとサン・テミリオンでは古代ローマ帝国の時代からワイン醸造を開始していて、ワインを作る人々の自治組織は強い権力を持ってこの地を支配していたんだそうです。この組織は審査会でまずいワインを見つけるとそれを広場で樽ごと燃やし、そのワインを造ったワイン農家を棒でぶっ叩いて罰したとありました。
……おじさん、過酷な環境でワイン作ってたんだね……
そんなフェーブを選んで入れてしまう『UN GRAND PAS アングランパ』のフランスジョークはちょっとよくわかりませんが、ガレットデロワは確かにまいうー!です。期間限定、台数限定で1台2000円。いつでも買える商品ではないので購入は少し難しいかもですが、皆様もタイミングが合いましたらぜひ!ご賞味ください。
さいたま新都心『UN GRAND PAS アングランパ』
*記事の内容は2016年1月現在の情報です。メニュー、店舗の状況は変更されている可能性がありますので、詳しくはお店の公式HPなどをご確認ください。
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