世界の皆様、埼玉からこんにちは。Captain Tabbyです。
先日から私のPCにいらっしゃるノートン先生が荒ぶりまくっていらっしゃるようで、何度拒んでもバージョンアップを促すポップアップを執拗に突きつけてくるので参っております。
セキュリティソフトのくせにワンクリック詐欺のような真似をするとは、さすがノートン先生です。一味違う!
一応再インストールで落ち着きましたが、この対処ではまた再発するという噂もちらほら…… 先生、頼むぜよ~
さてさて、前回の記事(古墳界のAKB48)の最後に、ぽろっと無意識に書いてしまったとあるワード。皆様目にしていただいているでしょうか?
アレですよ、『十万石饅頭』です。
埼玉県民にはテレ玉で再放送されるガンダム、ベルばらとともに深層意識の深いところまで染み込んでいるワードなのですが、恐らく県外にはまったく知られていないでしょう。
ただ、さらに言えば、知っているけど食べたことはないという埼玉県民も多いのが『十万石饅頭』。
そんなわけのわからない状況を作ってしまったのがこちらのCMです。公式です。
http://www.jumangoku.co.jp/ju.wmv
昭和50年代から平成の現在までこのCMは全然変わっていません。地デジ化してもこのまま流してます。
尺八の音色で始まり、妙にダンディな男性の声が饅頭食えなかったら死ぬくらいの気迫で独白する謎のCMは2015年の今でも異彩を放ち続けているわけです。
ちなみに、このセクシーボイスの声優さんは野田圭一さん。アニメ『一休さん』で蜷川新右衛門さんを演じてらした方だそうですよ! 子供の頃、テレビ埼玉の再放送で観た! 新右衛門さんは私が生まれて初めて出会った顎が割れてるイケメン…… 忘れられない殿方です。
そんな小ネタ要素も相まって、今日まで埼玉県民の心に深く刻まれてきた『十万石饅頭』のCM。
「風が語りかけます」
と囁かれると
「うまい、うますぎる」
「埼玉銘菓、十万石饅頭」
と返してしまう埼玉県民の悲しき性はこのCMが作り出していたのです。
この一連のコール&レスポンスが出来ないやつはモグリの埼玉県民です。言わば踏み絵。
そんな埼玉県民にとってのウェルタースオリジナルのごとく特別な饅頭、それが『十万石饅頭』なのです。
しかし、この『十万石饅頭』、さっきも触れたのですが、意外と食べたことがない埼玉県民も多いんですよ。
何故なら……
普通にあんまり日持ちしないから。
意外性のない理由です。でもそれが埼玉クオリティ。そしてその日持ちしない理由も、おそらく実物を見ていただければお解りいただけるでしょう。
はい、これが真作『十万石饅頭』です。
この記事を書くために十万石ふくさや行田本店まで行って買ってきた『十万石饅頭』です。
しかし当たり前なことに、自宅から5分の距離にある某店舗で売られているものと全く同じでした。(十万石ふくさやは埼玉県北部を中心に40ヵ所も店舗展開してます)
いやしかし! これは本店で買った特別な『十万石饅頭』なんですよ!
悔しいのでInstagramで画像加工もしてみました。改めてご覧ください。
……………………どうですか。
見た感じであー、とお解りいただけるかと思いますが、そうです。
『十万石饅頭』、ただの上用饅頭です。
上用饅頭をご存じない方は、餡入りのかるかんの上品な親戚と想像していただければ近いでしょうか。中に甘さ控えめでなめらかなこし餡が入っています。確か1個110円でした。
サイズは手のひらにちょこっと載るくらいで、ひとくちふたくちで食べ切ってしまえますね。
なんだーと思ったかもしれませんが、美味しいですよ? 万人向きの味で、特にこしあんLoverなCaptain Tabby的には一気に2個くらい食べられちゃうなーという感じです。
ただ……本当にノーマルな美味しさなんですよ。あれを「うまい、うますぎる」と言ったらしい棟方志功先生は多分、「うまい、うますぎる(埼玉にしては)」とかなんとか、言葉にしない部分があったんじゃないかな~
上用饅頭は自然薯入り生地で作られたしっとり饅頭なので、日持ちが悪いです。製造から5日とかそんなものじゃないでしょうか。
その辺の事情から、「あのCMはもちろん何度も見てるけど饅頭は食べたことがない」という埼玉県民も多いわけです。
……………………どうですか。
めちゃくちゃ反応しづらい理由じゃないっすか。
饅頭ですけど、饅頭にしてもあまりにもドラマチック要素ゼロですよ。
改めて考えると、饅頭ひとつとっても本当に埼玉県ってどうしようもなく埼玉県ですね。
埼玉出身のお笑い芸人、爆笑問題の太田さんがあれだけCMをネタにしても『十万石饅頭』自体が全国区にならないのはその辺のどうしようもなさが原因なのでしょう。。。
この『十万石饅頭』を召し上がったらきっと皆様もこのどうしようもなさを実感していただけるかと思います。そうですよ、埼玉県民は日々この感じを味わいながら埼玉に生きているのです。同情するならロマンチックをください。
……というわけで、やはり『十万石饅頭』が埼玉随一の銘菓であるということは真実なのでした。
十万石ふくさやさん、Captain Tabbyは『十万石饅頭』大好きですよ~
行田市内の本町通り商店街では、商励会加盟店で毎月第1金曜の「浮き城市の日」にセールをやっているそうで、その日は本町通りにある十万石ふくさや行田本店でも全商品1割引きになります。お得!
ちなみに、この土蔵の店舗建物自体も国の登録有形文化財になってます。行田観光のお土産はぜひ十万石ふくさや行田本店へ。
おまけ。
こちらも十万石ふくさやさんの名物です。
はにわサブレ、ギフト用のパッケージがなかなか古墳の風を感じさせるかわいさでおすすめ。
中のサブレは埴輪がリアルです。1枚80円くらいだったかな?
*記事の内容は2015年11月現在の情報です。商品の価格など、変更されている可能性がありますので、詳しくはお店の公式HPなどをご確認ください。
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