世界の皆様、埼玉からこんにちは。Captain Tabbyです。

いつの間にかクリスマスは終わって、TVCMもチキンからおせちに替わってしまいました。あっという間過ぎて呆然です。

年の瀬は毎年、ハートマン軍曹に追い立てられているかのごとく駆け足で去っていきます。今年ももうあと4日しかないんですよ~。焦りますよね。大掃除やらお料理やらでお疲れの方も多いのではないでしょうか。

今日はそんな皆様におすすめのスポットをご紹介します。

 

百観音温泉外観

百観音温泉外観

こちらです。

『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』!

JR宇都宮線 東鷲宮駅近くにある日帰り温泉です。

この外観、田舎によくあるラドン温泉の健康センターのようですね。私も久しぶりに見て「おお、こんなだったかなぁ……」と若干たじろぎました。

そこはかとなく漂うカントリー感が堪りません。

何に驚くって、2014年4月にリニューアルしてこれなんですよ。以前このBLOGでもご紹介した『星音の湯 せいねのゆ』とは真逆の方向で存在感のある日帰り温泉ですね。

そもそも『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』という名称がなかなかのインパクトです。しかもこの名称で、オープンしたのは2002年。地名も百観音は関係ないし、名前の由来が俄然気になります。

 

……が。その疑問は実際に『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』を訪れてみるとすぐ解けると思います。

百観音温泉、観音堂

百観音温泉、観音堂

こちら、入り口正面の駐車場で撮った画像です。見るべきところは積み上げられたネギ白菜でも温泉マークでもありません。手前のお堂です。

どうですか。「あー、これかぁ」って感じですよね。

そうなんです。『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』の敷地内には百体の観音菩薩像を祀った観音堂が建立されているんです。

真っ裸で温泉に浸かっているときに見知らぬおばちゃんから聞いたのですが、『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』のオーナーはこの土地一帯の大地主さんらしく、温泉を掘削して入浴施設をオープンさせたのとほぼ同じ時期の2004年にこちらの観音堂も建立したんだそうですよ。

うーん、お手盛り感満載。

とは言えきれいなお堂なので目の前にするとやはり気になります。Captain Tabbyもお参りしてみました。

百観音温泉、観音堂

百観音温泉、観音堂

観音堂、正門からの画像です。

中のお堂を単体で撮ろうとしたのですが、門をくぐってからお堂までの距離が存外短く、下がってもお堂が撮りきれず断念しました。そのくらい小さなお堂です。

しかもこのお堂。ちょっと普通と違いますよね……

そうです。正面に野菜が並べられていて、八百屋の店先と化しているんです。

Captain Tabbyはこんな風になってる観音堂、ここに来て初めて見ました。もっと地方に行ったらこういう光景って普通にあるんですかね? でも脱衣所でまたぞろ真っ裸になっているとき、隣の若奥様2人が「帰りに野菜買って帰らなきゃ!」と言い合っていたので、ここ東鷲宮ではしっかり定着しているカルチャーなのでしょう。

そんなこんなで野菜も気になりますが、まずはお参りお参り。中に入ってお堂に手を合わせ、お賽銭箱の脇に設置されたおみくじを引いてみました。一回100円也。

百観音温泉、観音堂のおみくじ

百観音温泉、観音堂のおみくじ

大吉!!

もう今年もあと数日で終わりますけど、大吉出たよ!

おみくじの占いって叶うかどうか知りたい願いを思い浮かべながら引くのが作法だそうですね。今回、私は「このサイトを見てくれる方が増えますように」と願いながら引きました。

すぐさま効果よ出てください。

というのもまぁ冗談でなく本気ですけど、なんだか色々いいことが書いてあったので、それが実現するように来年も頑張りたいと思います!

 

大吉効果で気分が良くなったところでこのまま温泉に参りましょう。

『星音の湯 せいねのゆ』のBlog記事でもそうだったのですが、今回も温泉の中の画像はありません。内部の画像は公式HPや実際に行ってみてお確かめくださいね。

 

『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』は内湯とサウナ、露天の立ち湯、炭酸風呂、岩風呂、石造りの大型風呂、寝ころび湯で構成されています。洗い場のシャワーは今時珍しく、自分で止めるまで流れ続ける普通のレバータイプ。髪が洗いやすくてロングヘアの人間にはありがたいシャワーですね。

そして内湯、露天とともにここのお湯は温度が高めです。42~43℃は確実にあります。都内の銭湯より高温なんじゃないでしょうか。一番熱い立ち湯は46℃ありましたよ。私は慢性貧血持ちの頻脈野郎なので、あの立ち湯には絶対入れないです……

ここはそもそも57℃で自噴している温泉で、それを加水せずそのまま冷まして湯船に入れています。おそらく冷まりきらないお湯を湯船に注いでいるため、あれだけ熱いのでしょう。

そんな熱~いお湯の色はうっすら金色を帯びた透明で、さらっとした感触は特に特徴を感じません。浸かって他の温泉との違いを一番感じるのはにおいです。ヒノキなどの針葉樹の皮をめくった時のようなにおいがして、結構リラックスできる気がします。入っているときに感じるお湯の特徴はそれくらいですね。

 

もちろん、『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』を私がおすすめする理由はこんな薄い特徴だけではないです。そして、これまで書いてきましたように、ここ『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』はビジュアル面でアピールする温泉でもありません。見た目は田舎のラドン温泉ですからね。

しかもこの『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』、利用時間に4時間までの制限があるんです。その上、タオルなどの貸し出しもなしで大人平日800円、土日祝日850円と強気な利用料金が設定されています(3~12歳の子供は平日、土日祝日とも400円)。

でも、ここは休日ともなれば『星音の湯 せいねのゆ』以上に混雑する温泉なんです。しかも、お客さんは県内だけに留まらず、高速を使って都内や千葉の方からもやってきます。Captain Tabbyが行った日も駐車場で隣り合わせた車のナンバーは品川ナンバーでした。

 

何故こんな半端な田舎にお客さんが集まるのかと言うと、理由は一つ。

『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』はとにかく泉質がいい!

これに尽きます。そして私がここの温泉をお勧めする理由もズバリそこです。『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』の泉質は弱アルカリ性のナトリウム塩化物強塩温泉。この温泉とにかく浸かった後の効果がすごいんです。

どうすごいかと言うと、こちらの温泉に浸かると身体のポカポカが半日近くも続くんですよ!

同じアルカリ性温泉の『星音の湯 せいねのゆ』はアルカリ性の特徴が強く出ていて、とぅるんとぅるんなお湯の感触、入った後のお肌のスベスベ感が魅力ですが、ここ『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』はとにかく!保温効果・保湿効果が半端ない!!

浸かった時のお湯の感触はごくごくノーマルな特徴のない感触なのに、お風呂から上って身支度を整え、休憩所で10分休んでから駐車場に出た時点でもコートいらずのポカポカさ。車の中でハンドル握りながらじわっと額に汗がにじむほど身体が温まってました。真冬は飼い猫にまでだっこを拒否されるほどひどい冷え性のCaptain Tabbyをここまで温め続けるなんて、恐ろしいほどの温泉効果ですよ!

 

何故こんなに保温効果・保湿効果が続くのかと言うと、『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』の泉質が強塩温泉だからなんだそうです。なんとここに吹き出しているお湯は地下1500mの深さにある数百万年前の地層に閉じ込められた古代の海水=化石水なんですよ。だから強塩温泉でしょっぱいんです。

そう言えば埼玉も千葉寄りの久喜辺りは古代、海だったんですよね。今の陸地ばかりが続く関東平野を見ているとそんなことを思い出すこともありませんが、古代の海に2015年の今入れるなんてすごくないですか?  しかも珍しいだけでなく、そんな強塩温泉に加水なしで入れて、こんなに身体が温まってしっとりすべすべになるんですよ! そして、その保温効果体の冷えや肩凝り、筋肉痛、神経痛も改善。ロマンと実益が両立するなんて最高じゃないですか~。

 

海なし県・埼玉で入れる古代の海、『百観音温泉 ひゃっかんのんおんせん』。

年末で心も体もお疲れの皆様。ここでならロマンと冷え取り、凝り取りがすべて叶いますよ! おすすめです。

 

*記事の内容は2015年12月現在の情報です。利用料金や設備などは変更されている可能性がありますので、詳しくは各施設の公式HPなどをご確認ください。



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