世界の皆様、埼玉からこんにちは。Captain Tabbyです。

……というご挨拶を毎回させていただいているのですが、実際海外からのアクセスはまずございません。そりゃそうだ、ここ多言語サイトじゃないもの。しかも埼玉情報発信サイトとか言ってるし。

唯一の例外が某大国からの招かれざるお客様だったのですが、リファラスパム対策をしたらきれいさっぱりアクセスカウンタが回らなくなりました。それはそれで数字が寂しいんですけどね。。。

 

さて、今日も地域密着埼玉情報をお伝えします。

今日皆様にご紹介しますのは、埼玉の小さな町でとっても有名になったパン屋さん、『cimai シマイ』。

富ヶ谷の超有名パン店『Levain ルヴァン』出身のお姉さんが天然酵母パンを、妹さんがイーストのパンを焼くパン焼き姉妹ユニットが営むお店です。

埼玉に住んでいるパン好きの方で『cimai シマイ』のことを聞いたことがない、という方は少ないのではないでしょうか。Captain Tabbyもパン好きとしていつか行ってみたいお店リストに入れていました。

でもこの『cimai シマイ』、微妙な場所にあるんですよね。幸手市ですよ。しかも駅から離れていて、東武日光線幸手駅下車徒歩20分。ロケーションは正直ちょっと微妙……

「いつか行こう、権現堂桜堤にお花見に行くついでにでも~」と思っていたのですが、先日、車で幸手方面に行く用事があり、「いつかは今日だ!」とついに行ってきました。

調べておいた住所をナビにセットして車を走らせることしばらく、住宅街の真ん中にある目的地に到着!

……したはずなのですが、それらしい建物が全然見つからない……

本当に民家と小さな飲食店、クリニックくらいしか見当たらないんですよ。『cimai シマイ』も大きな看板は出してないし、見つけられなくて同じ道を行ったり来たりしてしまいました。初めて行かれる方は左隣の『いいじまクリニック』の看板を目印に探されるといいかもしれません。

ようやく見つけた『cimai シマイ』は小さな小さなお店でした。

Cimai シマイ 外観

Cimai シマイ 外観

引きで見ると自宅兼店舗で飲食店か何かをやっていた雰囲気の建物を力技でおしゃれにした感じありありなのですが、近くで見るとこの外観。

おしゃれ!!

ここだけ見ていると高円寺辺りにあるオシャレカフェみたいじゃないですか?

白い壁にすっきりしたフォントの看板、アンティークの木製ドア、格子のないフラットなガラス窓。カフェ好きなら絶対こういう外観にキュンときちゃいますよね~。

向かいが焼き鳥屋さんなのが嘘のようなおしゃれっぷりです。幸手なのに、ここだけ幸手感がまるでないですよ。

 

午後のゆるい陽光が差す店内にドキドキしながら入ってみました。

Cimai シマイ、店内

Cimai シマイ、店内

この感じ、好き! 放課後の美術室みたい!

店内はアンティークの雑貨が気取らず並べられていて、木製の床、白い漆喰の壁と相まってとてもリラックスした雰囲気を醸し出しています。ノスタルジーを感じさせるけどおしゃれですっきりしたこの店内、男性の方でも違和感なくくつろげるんじゃないでしょうか。

ただ……狭いんですけどね。

横に長い店内に2人掛けのテーブルが3つあるだけなので、テーブルが全部埋まったらかなり窮屈な感じになりそうです。休日にイートインするのはかなり激戦になるんじゃないかなぁ。

右手奥に写っている木製のディスプレイカウンターで、ここに噂のcimaiのパンがちんまり並んでいました。

実は私、入店してすぐにカウンターの商品をチェックして、ちょっとがっかりしたんですよ。

あー、時間が悪かった! パンが全然焼き上がってない時間に来ちゃった!

そう思ったんです。

私が入店した時は天然酵母のパンが食パンとカンパーニュ、スコーン2種、イングリッシュマフィンしかなくて、あとはイーストのパンがクランベリーチョコとコッペパン、あんぱんくらい。しかもそれが2、3個ずつしかなくて、ショーケースにかなり隙間が空いていました。

でも、後から知ったのですが、この状況でも全然並んでないなんてことはなかったんですよ。

『cimai シマイ』はお店が開いている時間じゅうずっと焼き上がったパンを随時出して行くスタイルで営業していて、何種類ものパンが欲しい時は事前に予約をして遅めの時間に取りに行くのがベスト。それを全然知らずに行ってこれだけ並んでるのに出会えたんだから、実はCaptain Tabbyはラッキーだったんです。

とりあえずカンパーニュとイングリッシュマフィン、クランベリーチョコ、キャラメルナッツスコーン、メープルアーモンドスコーンを購入し、それでもまだ物足りないのでイートインもしてみることにしました。私、パンに関してはとことん貪欲でございます。

イートインメニューはオーダーを受けてから作っていただけるので、出来上がるまでテーブル席でしばし待ちます。

 

待っている間店内をきょろきょろ観察していると、こんなものを見つけました。

cimai シマイ、ドークラフト

cimai シマイ、ドークラフト

パン生地で作った飾り、「ドークラフト(dough craft)」です。

日本では「飾りパン」の名前の方が通りやすいのかな? 腐敗しにくいプレーンなパンを焼いた後、低温でゆっくり乾燥させるという方法で作られる、食べられない飾りのパンです。

『魔女の宅急便』でキキがパン屋の旦那さんに作ってもらったリース型の看板もドークラフトでしたね。あのパン屋さん、かわいくて素敵だった!

このドークラフトは売り場と工房を仕切る壁につけられた明かり取りの小窓に飾られていました。2色のパン生地で作られていて、焼き色も麦の穂の細工もすっごくおしゃれ!

店内にはこのドークラフト以外にも作家さんが作ったシックでおしゃれなプリザーブドフラワーのリースなども置いてあって、眺めているだけでも楽しい空間になっています。これらの作品はその場で買えるものもあればオーダーを受け付けますというものもあるようでした。

 

そんなこんなで店内を見渡しているうちに、オーダーしたものが運ばれてきます。

cimai シマイ、ベジチリコンカン&チーズのホットサンド

cimai シマイ、ベジチリコンカン&チーズのホットサンド

素敵!!!!!

ホットサンドのルックスも最高ですが、テーブルウェアの選び方がまた憎い!

うつわ大好き人間のCaptain Tabbyとしてはこの平皿が見逃せません。これ、おそらく陶芸家の吉田次朗さんのお皿ですよ。色もいいし形もいいし、触った感じのなめらかさも気持ちよくてたまらない! 一瞬で欲しくなってしまいました。

テンション上がりまくりでフォークを握り、まずは付け合せのミニサラダをいただきます。

もう予想を裏切らずめっちゃおいしい!

サニーレタスにドレッシングが和えてあるだけのシンプルなサラダなのですが、このすっぱいドレッシングが不思議な味でとにかくおいしかったです。

この風味はハーブ? スパイス? 何の味かすごく考えたんですが、私にはオリーブオイル以外さっぱりわかりませんでした。お店の方(パン焼きユニットcimaiの方です!)に「このおいしいドレッシングの正体はなんですか?」とお訊きしたところ、なんと梅干を漬けるときに出来る梅酢とオリーブオイルを混ぜただけというド直球にシンプルなドレッシングでした。「簡単なのでぜひおうちでも試してみてくださいね」なんて気さくで優しい言葉もいただいて、ミニサラダの段階でもうスコアは満点ですよ。

そんな感じでひとしきり浮かれた後、満を持してホットサンドを実食。

cimai シマイ、ホットサンド

cimai シマイ、ホットサンド

………………………………

お ・ い ・ し ・ い~!!!!!!

カンパーニュが! もちっと水分多めなのに歯切れが良くて、香りも天然酵母のいいにおいで、とーにかくおいしいです。『Levain ルヴァン』のカンパーニュよりやさしい感じですね。私はこちらの方が好きかな。

そして中に挟まってるベジチリコンカンととろっとチーズが……もう……カンパーニュと一緒に口に入れたら最後、恋しちゃいますよ、このおいしさ!

このぎっしり詰まったしあわせは何物にも代えられないですねぇ。食べ終わっちゃうのが惜しくて、まるでふかふかのあたたかいベッドで猫と二度寝をしているときのような気持ちになってしまいました。最高~。

『cimai シマイ』のホットサンド、本当~においしいホットサンドです。絶対また食べにくる!!!!!

 

おまけ。一緒にコーヒーもいただきました。

cimai シマイ、コーヒー

cimai シマイ、コーヒー

このカップ&ソーサーも素敵ですよねぇ~!

持ち手が幅広のリボン状になっていて、触り心地がまた抜群なんです。くちびるに当たるなめらかさも気持ちいいし、シンプルなルックスがとにかくかっこいい。

これも吉田次朗さんのうつわですね。欲しいなぁ。

コーヒーのお味も良かったです。このコーヒーは移動カフェ『Joyce Cafe ジョイスカフェ』のコーヒーだそうです。『cimai シマイ』の店内でもコーヒー豆を販売されていました。

ちなみにこちらのコーヒーもホットサンドもテイクアウトが可能です。店内が混んでいてイートインできないときはテイクアウトして権現堂公園に行ってしまうというのもいいんじゃないでしょうか。

 

『cimai シマイ』のパン、イートインしたものも持ち帰って家で食べたものも全部評判に違わぬおいしさでした。ロケーションが幸手じゃなくて大宮辺りにあったら、毎日のように通っちゃうだろうな~。

私が個人的に思う『cimai シマイ』の最大の魅力は、とびきりおいしい天然酵母パンを出していながら天然酵母至上主義でなく、イーストパンのおいしさを大事にしたパンもしっかり出してくれているところです。イーストパンは単に手軽に扱えるだけでなく、小麦そのものの味やパン生地に添える他の具材の味を何も邪魔せず引き出せるパンなんですよね。天然酵母のパンだけでなくイーストパンもばっちりおいしい『cimai シマイ』は、私にとって理想のお店です。

ホント、これはもう恋!ってくらいに『cimai シマイ』大好きです!

 

そうそう、Captain Tabbyのように幸手まで行くのはちょっと……という方も大丈夫です。パン焼きユニット『cimai シマイ』は浦和パルコ内の手紙舎さん主催のイベントに定期的に出店されているとのことですので、出店予定をチェックされてみてはいかがでしょうか。他にもいくつかのお店でパンの委託販売をされているようですよ。

そんなこんなで『cimai シマイ』のパン、ごちそうさまでした!

 

*記事の内容は2015年12月現在の情報です。メニュー、店舗の状況は変更されている可能性がありますので、詳しくはお店の公式HPなどをご確認ください。



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